科目選択における最大の懸念点である「試験本番での有利不利」について、共通テスト 世界史 日本史 平均点の推移や個別試験の性質から検証します。
大学入試センターの公表データによると、共通テスト(旧センター試験含む)における世界史と日本史の平均点は、年度によって2〜5点程度の差が生じるものの、歴史的に極端な乖離は抑えられています。万が一、科目間で20点以上の平均点差が生じ、問題の難易度差に基づくと判定された場合には得点調整が実施されるルールが存在するため、共通テストレベルにおいて科目間で構造的な不公平が生じるリスクは極めて限定的です。
一方、私大入試 世界史 日本史 有利 不利の観点では明確な特色が現れます。早稲田大学・慶應義塾大学・MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)・関関同立などの難関私大入試において、日本史は「教科書脚注レベルの細部知識」や「寺院の宗派、文化財の作者、地方豪族の系譜」など重箱の隅をつつく難問が出題されやすい傾向があります。世界史でも難問は出題されますが、出題範囲が世界全体に分散するため、特定の地域を極限まで深掘りする設問は日本史に比べて限られ、過去問演習を積んだ層の得点率が安定しやすいという特徴があります。
さらに、国公立二次試験 世界史 日本史 記述対策においては、大学ごとの要求水準が大きく分かれます。東京大学や京都大学、一橋大学の論述試験では、世界史は「大局的な構造変化を60〜400字程度で説明する大論述」が頻出するのに対し、日本史は「提示された史料や条件をもとに、制度の変遷や権力闘争の意図を過不足なくまとめる中・小論述」が中心となります。文章を組み立てる論理的抽象化が得意な人は世界史、史料の意図を正確に読み取り具体化するのが得意な人は日本史に適性があります。