日常生活で混同されがちな言葉に「忌中(きちゅう)」と「喪中(もちゅう)」があります。この2つは故人を悼む期間である点は共通していますが、制限される行動の厳格さと期間の長さが明確に異なります。
「忌中」とは、故人が亡くなった命日を含めて四十九日(神道では五十日祭)までの期間を指します。この間は外部との慶事に関わる接触を極力断ち、故人の成仏と供養に専念します。一方、「喪中」は故人を偲んで悲しみを乗り越えるための期間であり、一般的に命日から1年間(一周忌まで)続きます。
期間の計算は、「逝去した当日を1日目」として数えます。例えば、4月1日に亡くなった場合、4月1日が1日目となり、四十九日は5月19日となります。この忌中が明けることを「忌明け(きあけ・いみあけ)」と呼び、ここを境に日常生活における多くのタブーが解除され、神棚の封印を解くなどの儀礼を行います。