彼らの物語は、地方都市・熊谷のストリートから始まった。過飾のないリアルな言葉と、美しく洗練されたトラック。その対比が生み出す中毒性は、一瞬で全国の若者を狂喜させた。インディーズでありながら桁外れの再生回数を叩き出し、ファッション業界までも巻き込んだ現象は、従来の音楽ビジネスの常識を次々と破壊していった。
だが、その光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。楽曲の中で率直に語られるライフスタイルや過酷な生い立ちは、リスナーに熱狂的な支持を与える一方で、捜査当局にとっては格好の標的となり得る要素を常に孕んでいたのだ。