日本のドラマ史において、連続テレビ小説(朝ドラ)のヒロイン経験は女優としての格を決定づける通過儀礼だ。広瀬姉妹、上白石姉妹はいずれもこの朝ドラの現場で鍛え上げられ、老若男女を問わない国民的支持を獲得した。
過酷な撮影スケジュールを乗り越えた経験は、現場での対応力と揺るぎない自信を育む。朝の顔として培われた清潔感と信頼感があるからこそ、その後のシリアスな役柄やダークヒロインへの転身が鮮烈なギャップとして機能する。ブレイクの裏には、半年間にわたって視聴者の日常に寄り添い続けた泥臭い努力の積み重ねが存在するのだ。