伊達氏の人生を振り返る上で、元夫であるレーシングドライバーのミハエル・クルム氏の存在を外すことはできない。かつて国境や競技の枠を超えて支え合い、引退後の現役復帰という前代未聞の挑戦もともに歩んだクルム氏との時間は、彼女の人生にとって間違いなく大きな糧となった。二人が互いを尊重し合った上での発展的解消を経てから時が立ち、今回新しい一歩を踏み出す決意に至った背景には、自分自身の未来と素直に向き合う強い思いがあった。
心身ともに自立した一人の大人として、どのような人と寄り添い、どんな時間を共有していきたいのか。様々な経験を積み重ねてきたからこそ見えた「共に歩む意味」が、今回の再婚という決断を後押しした契機となったのだろう。過去のキャリアや人間関係を大切に抱きしめながらも、常に未来へと視線を向ける決意の固さがうかがえる。