加仁湯の真骨頂は、敷地内に湧き出る5つの異なる自家源泉「五色の湯」にある。それぞれ濁り具合や湯の華の量、含有成分が異なり、硫黄泉を中心としながらも微妙に肌触りや効能が変わるのが特徴だ。温泉ビューティ研究家として知られる石井宏子氏も、その豊富な美肌成分と自然治癒力を高く評価している。
白濁した硫黄泉は毛細血管を広げて血行を促し、慢性皮膚病や冷え性に優れた効果を発揮する。一方、わずかに緑がかった透明感のある源泉は肌当たりが柔らかく、古い角質をやさしく落として肌をなめらかに整える。効能の異なる湯船を順番に巡る「利き湯」体験は、まさに温泉好きにとって至高の贅沢だ。