西田さんの死因となった「虚血性心疾患」とは、心臓の筋肉(心筋)へ酸素や栄養を送る冠動脈が狭窄または閉塞し、血流が著しく滞る疾患の総称です。心筋梗塞や狭心症がこれに該当し、発症から極めて短時間で心停止に至るケースが少なくありません。
西田さんの健康状態を振り返ると、長年にわたり複数の重篤な持病や怪我と向き合い続けた軌跡が浮かび上がります。特に2003年の心筋梗塞では緊急入院を余儀なくされ、一時は生命の危機も伝えられましたが、過酷な禁煙とリハビリによって見事に復帰を果たしました。しかし、心疾患のリスクはその後も潜在的に残り続けていました。
日本循環器学会の統計によると、虚血性心疾患は60代後半から70代以降における突然死の主要因の一つとされています。西田さんの場合、過去の既往歴に加えて、下半身の自由が効きづらい中でも精力的に撮影に臨んでいたプロフェッショナル精神が、心身に大きな負荷をかけていた側面は否定できません。