別居後、高嶋側から申し立てられた離婚調停は不成立に終わり、戦いの舞台は東京家庭裁判所での民事裁判へと移行しました。法廷での尋問において、高嶋政伸が口にした言葉の数々は、世間一般が抱く「お茶の間の好人物」というイメージを覆すほど悲痛かつ生々しいものでした。
証言台に立った高嶋政伸は、元妻に対して「彼女は私にとって恐怖の対象でしかない」「結婚生活を続けるくらいなら死にたい」「女優気取りで浪費が激しい」と感情を露わにして証言。法廷内でこれほど直接的かつ強烈な表現で配偶者への拒絶を示す事例は極めて異例であり、傍聴席やマスコミ関係者に深い衝撃を与えました。
さらに世間の注目を集めたのが、週刊誌等にリークされた夫婦喧嘩の「音声テープ」の存在です。密室内で録音されたとされるその音声には、激昂した怒声や罵倒、物に当たる破壊音など、日常的な精神的プレッシャーを窺わせるやり取りが克明に収められていました。双方が互いの非を鳴らし立てる泥沼の暴露合戦はワイドショーの格好の標的となり、高嶋・美元の離婚劇は昭和・平成を通じた芸能史の中でも屈指の修羅場として国民の記憶に刻まれることになったのです。