甲状腺の異常が疑われる場合、一般内科や専門クリニックで実施されるのが血液検査です。診断において極めて重要な甲状腺ホルモンの検査数値は、主に「TSH」「FT3」「FT4」の3項目で判断されます。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)は脳の下垂体から分泌され、甲状腺にホルモン分泌を促す司令塔の役割を果たしています。甲状腺機能亢進症を発症している場合、血液中にはすでにFT3(遊離トリヨードサイロニン)やFT4(遊離サイロキシン)が過剰に存在するため、脳は分泌を止めようとしてTSHの数値を測定限界以下(ほぼゼロ)まで急低下させます。
つまり、「FT3・FT4が高値を示し、TSHが極めて低値(抑制)になっている」状態が確認されれば、甲状腺ホルモンが過剰である決定的な証拠となります。さらに、バセドウ病かどうかを確定させるために血液中の抗TSH受容体抗体(TRAbやTSAb)を測定し、陽性であればバセドウ病と確定診断されます。