2002年4月1日の初回放送以来、子ども番組の歴史を塗り替えるヒット作となった『でこぼこフレンズ』ですが、2011年3月18日をもって突如レギュラー放送を終了しました。足かけ9年間という長期放送の末の幕引きに対し、ネット上では現在に至るまで様々な憶測が飛び交っています。
東日本大震災との関連や「クレーム説」の真偽
インターネット上の掲示板や知恵袋などでは、終了時期が2011年3月18日であったことから「東日本大震災(2011年3月11日発生)の影響で打ち切られたのではないか」「たまごおうじの頭が割れる演出が不謹慎とクレームを受けたのではないか」という噂が散見されます。
しかし、当時のNHK番組編成資料および関係者の動向を精査すると、これらの憶測は完全に事実無根であることが分かります。NHKの年度末番組改編は通常、前年の秋から冬にかけて決定されており、2011年3月をもって『でこぼこフレンズ』を終了させるスケジュールは震災発生より数ヶ月前から確定していました。震災直後の特別報道体制により数日間の放送休止や変更は生じたものの、打ち切りではなく予定通りの契約期間満了による終了です。
後継コーナーへのバトンタッチと番組全体の刷新
実際の終了理由は、番組全体のグランドデザイン刷新にあります。『おかあさんといっしょ』は数年周期で人形劇やショートコーナーの大規模リニューアルを実施しています。2011年春は、人形劇が『モノランモノラン』から『ポコポッテイト』へと交代し、さらに同局のEテレ推進キャラクターとして『パッコロリン』が立ち上がるなど、局を挙げたコンテンツ再編の節目でした。
9年間で全エピソードの放送サイクルが一巡し、全18組のキャラクターが出揃って完成された世界観を提示しきったこと。制作サイドとしても「やり切った」状態で次の世代へバトンを渡す、円満な勇退であったと評価されています。