レンタカーで10人乗り車両を手配する際、最も多くの利用者が直面する悲劇が「人は乗れたが、全員のスーツケースが載らない」という積載パニックです。そしてこれこそが、標準ボディの「ハイエース ワゴンGL」ではなく、グランドキャビンを選ばなければならない決定的な理由となります。
一般的なハイエース ワゴンGLは、全長4,840mmのワイド・ミドルルーフ仕様です。シートが4列配置されており、10人が乗車すると最後列シートの背後にある荷室奥行きはわずか約200mm〜300mm程度しか残りません。薄手のボストンバッグ数個なら押し込めますが、飛行機用の中型〜大型スーツケースを複数積むことは不可能です。
対するハイエースグランドキャビン荷室寸法は次元が異なります。車体全長が5,380mm(スーパーロングボディ)に延長されている恩恵により、4列目シートをフルに使用した10人乗車の状態であっても、最後列シート後方に奥行き約950mm〜1,000mm、荷室幅約1,500mm、荷室高約1,550mmという圧倒的なラゲッジスペースが出現します。
この広さがあれば、機内持ち込みサイズのスーツケースであれば8個〜10個を平積み・縦積みで完全に収容できます。ゴルフバッグであれば横向きに4〜5バッグ、さらにボストンバッグを上部に重ねることが可能です。「定員いっぱいで宿泊旅行に出かける」「空港送迎で大きな預け入れ荷物が人数分ある」というシチュエーションにおいて、物理的な破綻を防げるのはグランドキャビンをおいて他にありません。