手紙を受け取った瞬間に季節の風が吹き抜けるような、視覚的インパクトを持つ人気題材を厳選した。いずれも下書きを一切使わず、10分から15分程度で完成させられる画期的な手順である。
絵手紙夏すいかの簡単な描き方
夏の王道モチーフであるスイカは、カットされた三角形のピースを描くのが最も簡単かつダイナミックに仕上がる。ハガキの四隅に収めようとせず、「ハガキからはみ出すように斜めに大きく配置する」のがプロ級に見せる鉄則だ。
まず、筆ペンで果肉の頂点から斜めに2本の線を引き、底の皮の部分を緩やかな曲線で結ぶ。この際、線が震えても全く問題ない。次に、赤の顔彩を水多めで溶き、果肉の大部分を一気に塗る。皮に近い部分はあえて白く塗り残し、その下を薄い黄緑、一番外側を濃い緑で縁取る。最後に絵の具が完全に乾いてから、筆ペンで種を数粒、涙型にチョンチョンと打ち込む。皮の緑と果肉の赤の境界に「塗り残しの白」を残すことで、果汁あふれる瑞々しさが際立つ。
絵手紙ひまわり初心者描き方のコツ
ひまわりを描く際、初心者が陥りがちなのが「真ん中の丸を描いてから周囲に花びらを几帳面に並べてしまい、太陽マークのようになってしまう」失敗だ。これを防ぐには、「中心の種の部分からではなく、主役となる花びらから描き始める」手法をとる。
濃い黄色の絵の具を筆先につけ、ハガキの中央からやや外れた位置に向かって、外側から内側へ力強く筆を押し付けるように花びらを3〜4枚描く。その後、焦げ茶色または濃い紫を含ませた筆で、花びらの根元を埋めるように中心の丸をゴツゴツとしたタッチで置く。全体を均等に描かず、ハガキの枠外へと花びらが飛び出していく構図にすることで、夏の陽光を浴びて咲き誇るひまわりの力強さが鮮やかに立ち現れる。
絵手紙朝顔簡単な書き順
朝顔は筆の「置き描き」をマスターするのに最適な題材だ。輪郭線をペンで描くのではなく、いきなり青や赤紫の絵の具をたっぷり含ませた太筆を使い、中心の白い星形を残しながら「円を5分割した扇形」をポンポンと置いていく。
花びらが乾く前に、中心の白い部分から薄い黄色をわずかに滲ませると、朝顔特有の透明感が生まれる。花が完成した後に、筆ペンで花の付け根にある「がく」と、自由奔放に伸びる「つる」を走らせる。つるの線は途中でかすれたり、急に巻きついたりするほど風情が出るため、息を止めずに一気に引くのがコツだ。
夏の絵手紙簡単夏野菜モチーフと金魚・水滴の表現
ナスやトマト、きゅうりといった夏野菜は、フォルムが単純でありながら色の対比が美しい。ナスを描く場合は、ヘタのトゲトゲした質感を筆ペンのカスレで表現し、実の紫色は「一筋の白い塗り残し(ハイライト)」を縦に入れる。これだけで獲れたてのツヤがハガキの上に再現される。
涼を呼ぶモチーフとして不動の人気を誇る「金魚」は、朱色の筆跡2つで胴体を描き、筆先を寝かせて軽やかに引いた薄紅の尾ひれを添えるだけで優雅に泳ぎ出す。さらに、野菜や葉の上に「透明な水滴」をあしらいたい時は、筆ペンで極小のいびつな楕円を描き、その片側にだけ薄い影色を差し、最後にハイライトとして修正液や白の絵の具を針の先ほどのサイズでチョンと乗せる。この数ミリの工夫が、見る者をハッとさせるリアリティを生み出す。