審査の過程で認定員が厳重に目を光らせるのが、病歴就労状況等申立書 空白期間の存在です。発病から現在までの経緯を原則として3年から5年ごとの期間に区切って記載する際、病院に通っていなかった期間が数カ月から数年単位で空いてしまうケースは珍しくありません。「通院していなかったのだから書くことがない」と空白のまま提出したり、期間を大雑把に統合したりすることは、審査上極めて危険な行為です。
審査官の視点では、「医師の診療を受けていない期間=病状が安定・寛解し、通常の社会生活を送れていた期間」と解釈される傾向が根強く残っています。その結果、せっかく継続してきた病歴が分断され、初診日証明 経緯の詳細まとめに不整合が生じ、受給要件そのものを根底から揺るがしかねません。空白期間が存在する場合、なぜ医療機関に行けなかったのかという客観的事情を、論理的かつ説得力をもって埋め戻す必要があります。
取材に応じた実務家は、「体調が悪化して起き上がれず通院を断念していた」「医療費の支払いが困難だった」「過去の治療で薬の副作用に苦しみ、一時的に通院を拒絶していた」など、未受診に至った具体的な背景を包み隠さず記載することが必須だと指摘します。受診していなくても病気の苦痛が継続していた事実を丁寧に文章化することで、審査側に「治癒した」という誤った予断を与えずに済むのです。