マキの木剪定時期はいつ?春と秋が鉄則の理由と失敗ゼロの極意

マキの木剪定時期はいつ?春と秋が鉄則の理由と失敗ゼロの極意

マキの木剪定時期はいつ?春と秋が鉄則の理由と失敗ゼロの極意の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

マキの木の手入れと一口に言っても、仕立てたい形状や樹齢によって適用すべき技法は異なります。目的ごとの作業時期を厳密に守ることが、失敗を防ぐ最大の分岐点です。

剪定の種別最適時期・作業条件作業の主目的失敗を防ぐ現場の判断基準芽摘み(新梢処理)5月中旬〜6月上旬(新芽が柔らかい時期)段造り・玉散らしの輪郭維持ハサミを使わず指先で新芽の基部を摘み取ることで、切り口の茶変を防ぐ刈り込み(軽剪定)年2回(6月上旬・9月下旬〜10月)生垣・球形仕立ての外観調整マキの木刈り込み適期を守り、葉を途中で裁断しない角度で刃を走らせる透かし剪定9月〜10月(または5月〜6月)日照確保・風通し改善・害虫予防重なり枝や立ち枝を元から間引き、木の内側に木漏れ日を通す強剪定(骨格矯正)5月中旬〜6月中旬(厳冬期は厳禁)高さを下げる芯止め・巨大化抑制マキの木強剪定の時期は初夏一択。緑の葉が残る位置で切り戻す

とりわけ庭木の手入れで差がつくのがマキの木の芽摘み時期における手仕事です。主木として仕立てられた段造り(幹から出た枝ごとに平らな棚を作る伝統的仕立て)の場合、5月下旬になると柔らかな黄緑色の新梢が一斉に立ち上がります。これを金属製のハサミで一律に刈り取ると、切断された葉先から樹液が酸化し、数日後に全体が赤褐色に変色して美観を激しく損ねます。熟練の職人は、葉が木質化する前に指先で新芽の中央をねじり取る「芽摘み」を行い、傷口を最小限に抑えることで美しい緑の棚を維持しています。

また、枝が混み合いやすいマキにおいて、マキの木透かし剪定のコツは「下向きの不要枝」「交差枝」「ふこ枝(幹から直接生える細枝)」を付け根から抜き去る点にあります。外側の葉だけを刈り込みバサミで揃え続けていると、内側の枝に光が届かなくなり、フトコロ(樹木の内側)の葉がすべて落葉して中空洞の状態に陥ってしまいます。2〜3年に一度は透かし剪定を組み合わせ、光と風の通り道を確保することが長期的な健康の生命線です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。