うつ病になりやすい血液型はある?A型説の真相と科学的根拠を徹底検証

うつ病になりやすい血液型はある?A型説の真相と科学的根拠を徹底検証

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「真面目で責任感が強いA型は、うつ病のリスクが高い」――この言説は、インターネットの掲示板やSNS、さらには一部のビジネス指南書などでも頻繁に目にする言説です。しかし、結論から言えば、血液型そのものがうつ病を引き起こす直接的な病因になるという医学的根拠はありません。

血液型とは本来、赤血球の表面にある糖鎖やタンパク質の違い(ABO式抗原など)を分類した生物学的指標に過ぎません。これに対し、うつ病は脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の機能不全、遺伝的素因、幼少期の逆境体験、過度な心理社会的ストレス、さらには睡眠不足や過重労働といった複合的な要因が複雑に絡み合って発症する疾患です。都内や横浜などで展開する「よりそいメンタルクリニック」や「いつでもこころのメンタルクリニック」などの臨床現場からも、「どの血液型であっても、過酷なストレスや環境変化が重なれば等しくうつ病を発症する」という見解が一貫して示されています。

では、なぜ「A型はうつ病になりやすい」という噂がこれほど根強く信じられているのでしょうか。その理由は、精神医学が古くから指摘してきた「うつ病になりやすい性格の特徴」と、日本社会で広く共有されている「A型の性格イメージ」が酷似している点にあります。医学的に発症リスクが高いとされる気質が、世間一般のステレオタイプと結びついた結果、あたかも血液型に原因があるかのような誤解が定着してしまったのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。