牛かつもと村の店頭に立つと、耳に入ってくる言語の半数以上が韓国語や英語であることに驚かされます。なぜこれほどまでに外国人観光客、とりわけ韓国人旅行者を熱狂させているのでしょうか。その背景には、韓国の大手ポータルサイト「NAVER」やInstagram、TikTokにおける圧倒的な口コミ拡散があります。
韓国では豚肉のサムギョプサルや牛肉の焼肉文化が根付いているものの、「牛肉をカツにして、断面が鮮やかなピンク色のまま提供され、それを手元の石盤で再加熱して食べる」という食文化は極めて新鮮に映りました。旅行インフルエンサーたちが「東京で絶対に食べるべき人生グルメ」として紹介した動画が数百万回再生を連発し、「日本に行ったらもと村に並ぶのが通過儀礼」というカルチャーが完全に定着したのです。
もちろん、バズの背景には確固たる味のクオリティがあります。牛肉の旨味を最大限に引き出す特製ブレンドの油を用い、わずか約60秒という驚異的な短時間で高温揚げを行うことで、外側は極薄でカリッとした小気味よい食感、内側はとろけるようにジューシーなレア状態をキープ。口に入れた瞬間に広がる脂の甘みと赤身のコクが、国内外を問わず多くのリピーターを生み出し続けています。