テレビの画面越しに私たちが目にする気象予報士は、まさに「気象のプロ」であり「伝えるプロ」だ。テレビ朝日の『グッド!モーニング』などで長年親しまれる依田司氏や、読売テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』で独自の手描きイラストを交えて解説する蓬莱大介氏など、第一線で活躍するキャスターたちの存在感は際立っている。
彼らの凄さは、単に気象庁の発表データをそのまま読み上げるのではない点にある。「明日は傘が必要です」と伝えるだけではない。気温差が体調に与える影響、服装選びのアドバイス、あるいは交通機関への影響までを瞬時に判断し、生活者の視点に噛み砕いて翻訳する。
NHK総合や各民放の生放送現場では、放送時間の急な変更や最新データの更新が秒単位で発生する。緊張感が漂う現場で、専門用語を一切使わずに視聴者の心を掴む。この高度なプレゼンテーション能力こそが、キャスターとしての価値を左右する。