この独創的なプロダクトを生み出したのは、独自の感性で食の空間や物語を紡ぎ出すTAKIBI BAKERY。主宰する原順一氏による洗練されたフードディレクションは、単に「美味しいパンやお菓子を作る」という枠組みを軽やかに飛び越えている。
旅先で出会った風景、現地の人々が交わす言葉、市場に漂うスパイスの熱気。そうした五感の記憶をひとつの小さな箱に結晶化させたのが、名作「旅する紅茶」シリーズだ。原氏がディレクションする世界観は、どこかノスタルジックでありながら、極めて現代的な洗練を帯びている。味覚だけでなく、視覚や触覚を通して異国のカルチャーを体験させる仕掛けが、多くのファンを惹きつけてやまない。