一人暮らしにおける光熱費の中でも、ガス代は季節や住居環境によって最も振れ幅が大きい項目です。総務省統計局の「家計調査(単身世帯)」および各種エネルギー統計のデータを精査すると、単身世帯における一人暮らしのガス代平均月額は全国平均で約3,500円前後に落ち着きます。しかし、この数字は都市ガスとプロパンガス、さらには地域差をすべて合算した表面的な数値にすぎません。
年間を通じた支出推移を分析すると、夏場(6月〜8月)の平均が約2,200円〜2,800円であるのに対し、冬場(12月〜3月)は4,800円〜7,000円台へと跳ね上がります。一人暮らしの光熱費平均(電気・ガス・水道の合計)が約11,000円〜14,000円であることを考慮すると、冬場のガス代が家計全体に占める比率は極めて高くなります。
一人暮らしにおけるガス代の夏冬比較を行うと、同じ生活スタイルであっても冬場は請求金額が約1.8倍から2.5倍に膨らみます。特にプロパンガス契約の物件では、後述する基本構造の差により、冬場の1ヶ月だけで1万円を超える事態が珍しくありません。