創業1858年、パリ・ヴァンドーム広場に初めてブティックを開いたグランサンクの雄・ブシュロン。確固たる歴史とクラフツマンシップを誇る同ブランドに対し、なぜネガティブな言説が飛び交うのか、取材班が調査したところ主に4つの明確な要因が判明しました。
第1の要因は、「ブライダルリング=王道のソリテール(1粒ダイヤの立て爪)」という固定観念との乖離です。ブシュロンを象徴する「キャトル」や「ファセット」は、彫刻的でモダンな幾何学デザインが特徴。古典的な婚約指輪を期待する親世代やパートナーから見ると、「これが婚約指輪なの? ファッションリングのようで信じられない」というリアクションを生むケースが散見されます。
第2の要因として見逃せないのが、構造上の「サイズ直し問題」です。異素材を圧着・接合して作られるキャトルシリーズなどは、後からのサイズ変更が物理的に不可能です。「妊娠・出産や加齢で指のサイズが変わった際に対処できない」という現実的なリスクが、購入後の後悔談としてネット上で拡散され、「ブシュロンの婚約指輪や結婚指輪は将来性を考えるとありえない」という極端な言説に転換されていきました。
さらに第3の要因として、近年の世界的な地金・ダイヤモンド価格高騰に伴う「値段相場の急上昇」、第4に「結婚指輪がありえない」という検索ワードとの混同や男ウケへの不安が重なり、検索ボリュームを押し上げる構造となっています。