2026年現在、映像関係者の間で「キャスティングにおいてもっとも代えがきかない20代前半の俳優」として名前が挙がるのが杉田雷麟です。朝の連続テレビ小説『ばけばけ』において、主人公たちを取り巻く重要人物を抑制の効いた演技で演じ切った姿は、普段ドラマを見慣れていない視聴層の心をも深く捉えました。
杉田雷麟のキャリアは、2017年、14歳の時に出演したニチバン「ケアリーヴ」のCMから始まりました。翌2018年にはドラマ『イノセント・デイズ』で妻夫木聡演じる主人公の少年時代役に抜擢され、重厚なテーマの中で見せた早熟な影が批評家の目を引くことになります。その後、インディペンデント映画からメジャー大作まで、彼が選ぶ作品は一貫して人間の生々しい感情や社会の暗部に鋭く切り込むものが目立ちます。
商業主義の波に乗って安易な露出を増やすのではなく、骨太な作家性を持つ監督の現場へ自ら飛び込むスタンスを貫いてきました。映画ナタリーをはじめとするメディア報道でも、森達也監督の『福田村事件』や、日本の山岳漂流民族をモチーフにした意欲作への参加など、同世代のアイドル的俳優とは一線を画すキャリア構築が評価されています。現在も劇場映画の公開を複数控え、その勢いは留まるところを知りません。