この変革の波は、草の根の地域イベントにも波及している。仙台や平塚、安城といった全国有数の七夕まつりだけでなく、各地の地方商店街が「無料素材の使い回し」を明確に拒絶し始めた。
これまでは予算の都合上、汎用的なストックイラストで済ませていたポスターやパンフレット。そこに地元出身の若手クリエイターを抜擢し、地域の景観や歴史的文脈を織り交ぜた完全オリジナルのメインビジュアルを制作させる事例が相次いでいる。
結果として生まれたのは、単なる告知物ではなく「持ち帰りたくなるポスター」だ。フェスティバル終了後にポスターが盗難に遭うほどの人気を博したり、イラストをあしらった限定ノベルティが即完売したりと、地域のブランディングに直結する成功事例が各地で報告されている。安価な代替品ではなく、固有の物語に金を払う価値を自治体側も理解し始めた証拠と言える。