英語のCheersと日本語の乾杯の差|失礼なNgと2026年マナー

英語のCheersと日本語の乾杯の差|失礼なNgと2026年マナー

英語のCheersと日本語の乾杯の差|失礼なNgと2026年マナーの全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

英語圏で日常的に使われる「cheers」は、中世アングロ・フレンチ語で「顔・表情」を意味した「chiere」に由来します。「良い表情で元気に過ごす」という意味合いから派生し、現代では乾杯の掛け声だけでなく、「ありがとう(軽い感謝)」や「じゃあね(別れの挨拶)」としても頻繁に用いられます。極めて多面的でフランクなコミュニケーションツールです。

一方、日本語の乾杯は、文字通り「杯(さかずき)を乾す(からにする)」という中国の伝統作法にルーツを持ちます。日本において公式な外交儀礼として定着したのは幕末期です。1858年に英国使節エルギン卿一行を迎えた幕府役人・井伊直弼政権下の饗応役が、西洋の乾杯儀礼に倣って「乾杯」と声を合わせた記録が外交文書に残されています。

神道において神仏にお供えした神酒(みき)を参列者全員で酌み交わす「直会(なおらい)」の文化とも融合し、日本の乾杯には「同じ酒を分かち合い、邪気を払い、心を一つにする」という共同体意識の形成が根底に流れています。この根源的な意味の違いを理解することが、国際的な席でのコミュニケーションを円滑にする第一歩となります。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。