本作を象徴する最大のアイコンといえば、三上博史演じる風変わりな妖精の導きによって唱えられる呪文「ハレルヤチャンス」です。後悔の残るスライド写真の場面へタイムスリップする際、健が全力でポーズを決める姿は当時の学校や職場で大流行し、日常会話のフレーズとしても定着しました。
また、本作の魅力は胸に突き刺さる言葉の数々にもあります。「健は、なんにも分かってない」という礼の切ない口癖をはじめ、20歳の誕生日に渡された消しゴムのエピソードや、妖精が健に投げかける「今を変えなければ、未来は変わらない」という厳しい教訓は、多くの視聴者の人生観に影響を与えました。吉田礼の名言や健の葛藤は、青春時代の後悔を抱えるすべての人々の共感を呼ぶフックとなっていたのです。
作品を彩るロケ地も聖地として広く知られています。健や礼たちが通った大学のキャンパスシーンは立正大学熊谷キャンパスや日本工学院八王子キャンパスで撮影が行われ、青春の疾走感を鮮烈に演出しました。ふたりが夕暮れ時に言葉を交わした商店街や坂道など、神奈川・東京近郊の撮影スポットには、今も多くのファンが訪れています。