ピトーの残虐性と物語における決定的なターニングポイントとなったのが、カイトとの遭遇です。まだ自らの能力の底を知らなかったピトーは、カイト、ゴン、キルアの気配を円で感知するや否や、数キロの距離を瞬時に跳躍。不意打ちによってカイトの右腕を瞬時に切断しました。
ゴンとキルアを逃がすために命を賭して立ちはだかったカイトに対し、ピトーは歓喜の表情で戦闘を敢行。戦闘後、血まみれのカイトの生首を膝の上に抱えながら放った「うん、やっぱりボク ちょっと強いかも♡」という名言は、無邪気ゆえの狂気として読者の脳裏にトラウマを刻み込みました。
その後、ピトーはドクターブライスの実験台としてカイトの遺体を解剖・修復し、兵隊アリを育成するための「動く死体(操り人形)」として弄びました。この冷酷極まりない尊厳の冒涜こそが、主人公・ゴンの精神を限界まで追い詰め、のちの破滅的な復讐劇の引き金となったのです。