2000年代以降、全国のニュータウンを容赦なく襲ったのは「建物の老朽化」と「住民の高齢化」という二重の波だ。かつて子供たちの歓声が響いていた公園から人の気配が消え、エレベーターのない4〜5階建ての団地は、足腰の弱った高齢住民を自室に閉じ込める壁となった。
シャッターが降りた近隣のショッピングセンター、路線バスの減便、空き家の増加。さらに、若い世代の「都心回帰」の波が追い打ちをかけた。都市の活力が失われ、自治体の税収が落ち込む一方でインフラの維持コストだけが重くのしかかる。一部の地域は「オールドタウン」と半ば自虐的に呼ばれ、単なる郊外の過疎化とは異なる独自の都市課題を提示したのである。