三段スタンドの主役といえば、長らく華やかなケーキやタルトだった。しかし、今のトップラインを走るホテルが最も力を注いでいるのは、実のところ塩気のあるセイボリー(軽食)メニューである。スイーツとセイボリーの比率はかつての「7対3」から「5対5」、あるいはセイボリーを前面に押し出した「4対6」へと逆転を見せている。
都内の外資系ラグジュアリーホテルがこの春提供するのは、熟成和牛のミニバーガーにトリュフ風味のキャビアタルト、そして冷製コーンスープにウニのコンソメジュレをあわせた贅沢な逸品だ。甘さに胃が疲れることなく、最後の一口までワインや上質なティーとのペアリングを満喫できる。大人の美食家たちがヌン活(アフタヌーンティー活動)にますますハマる最大の理由が、このセイボリーの進化にある。