統計データを扱う上で、まず整理すべきは「度数」と「相対度数」の違いです。日常会話やビジネス報告の現場でも、この2つが曖昧に混同された結果、意思決定を誤るケースが頻発しています。
「度数(frequency)」とは、データを一定の幅で区切った区間(=階級)に属しているデータの個数そのものを指します。テストの点数であれば「60点以上70点未満の生徒が8人」という場合の「8人」が度数です。なお、この階級の中央の数値を階級値と呼び、度数の分布を整理した表を度数分布表といいます。
一方の「相対度数(relative frequency)」は、度数の合計(全体数)に対して、その階級の度数が占める割合を表した数値です。先述の通り、度数という「生の実数」だけでは集団ごとの規模の差を吸収できません。全体を基準化して「どのくらいの重みがあるか」を0から1の間の小数で可視化する指標、それこそが相対度数の本質です。