黒い羽のトンボの正体とは?神様トンボの生態と不吉説の真相を解明

黒い羽のトンボの正体とは?神様トンボの生態と不吉説の真相を解明

黒い羽のトンボの正体とは?神様トンボの生態と不吉説の真相を解明とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

野外で黒い羽のトンボに遭遇した際、「すべてがハグロトンボなのか」といえばそうではありません。日本国内には、黒系統の羽を持つトンボがいくつか存在します。とりわけ混同されやすい代表的な3種について、形態的特徴と生態データを整理しました。

種名(分類)詳細・形態データ生息環境と出現ピーク見分け方の決定打ハグロトンボ
(カワトンボ科)体長:57〜67mm
羽:完全な不透明の黒色
胴体:オスは金緑色、メスは黒褐色平地〜丘陵地の緩やかな小川、用水路
出現期:5月〜10月(ピーク:7〜8月)羽を立てて静止し、ゆっくり開閉する動作。最も一般的に遭遇する。チョウトンボ
(トンボ科)体長:31〜42mm
羽:幅広で青紫〜虹色の金属光沢
胴体:黒く短め水生植物が茂る池、沼、湿地
出現期:6月〜9月(ピーク:7〜8月)チョウトンボの特徴はうちわのような幅広の羽。日光下で青藍色に光輝く。アオハダトンボ
(カワトンボ科)体長:55〜65mm
羽:暗藍色〜半透明の黒
メスのみ羽の先端に白い偽縁紋湧水由来の極めて清澄な河川上流〜中流
出現期:5月〜8月(ピーク:6月)ハグロトンボより水質基準がシビア。メスの羽先に白い斑点(偽縁紋)がある。

カワトンボの種類は日本国内だけでも複数存在しますが、市街地周辺の小川や親水公園で見かける「胴が細長く羽全体が真っ黒な個体」は、ほぼ例外なくハグロトンボと同定できます。一方、池やため池の周囲でひらひらと飛び、日光を浴びて羽全体がメタリックブルーや紫色にギラギラと反射する場合はチョウトンボです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。