ビジネスの現場では、専用の統計ソフトを使わずにMicrosoft Excelで計算を完結させたい場面が頻繁に訪れます。しかし、エクセルには「=SE(...)」のような標準誤差専用の単独関数は組み込まれていません。そのため、既存の関数を組み合わせるのが定石となります。
最も推奨されるエクセルでの標準誤差の出し方は、不偏標準偏差を算出する「STDEV.S関数」、平方根を求める「SQRT関数」、データの個数をカウントする「COUNT関数」の3つを連動させる手法です。
仮にデータが「A2セルからA101セル」まで100件入力されている場合、計算結果を出したいセルに以下の数式を入力します。
「=STDEV.S(A2:A101)/SQRT(COUNT(A2:A101))」
この1行で、標準偏差の算出からサンプルサイズの平方根による除算までが自動処理され、瞬時に標準誤差が出力されます。なお、エクセルの「データ分析」アドイン(ツールバーの「データ」タブ内)を有効化し、「基本統計量」を実行すれば、平均値や標準偏差とともに「標準誤差」が一括出力されるため、複数列をまとめて処理したい実務では強力な武器となります。グラフにエラーバー(誤差範囲)を表示させる際も、この計算で得た数値を「ユーザー設定のエラーバー」として指定することで、プレゼン資料の科学的妥当性が格段に高まります。