一口に「甘いものが食べたい」と言っても、具体的に何を欲しているかによって体内で不足している栄養素は異なります。代表的なパターンを知ることで、余分なカロリーを摂らずに根本的な解決を図ることが可能です。
まず、無性にチョコレートが食べたい時に疑うべきはマグネシウム不足です。カカオには豊富なマグネシウムが含まれており、筋肉の緊張や神経の興奮を鎮める働きがあります。肉体疲労が溜まっている時やストレス過多な時、体は自然とマグネシウムを補給しようとしてチョコレートを求めます。この場合、甘いミルクチョコではなく、ナッツ類や海藻類、あるいはカカオ含有率の高いダークチョコレートを少量選ぶのが賢いアプローチです。
一方、ケーキや菓子パン、クッキーといった炭水化物主体の甘味を際限なく欲する場合、タンパク質不足が強く疑われます。タンパク質は食欲を抑えるホルモン(PYYやGLP-1)の分泌を促し、セロトニンの材料となるトリプトファンを供給する不可欠な栄養素です。食事でのタンパク質摂取量が足りていないと、脳は手軽に満腹感を得られる糖質を要求し続けます。また、鉄分やビタミンB群の不足もエネルギー代謝を滞らせ、手っ取り早い糖質欲求を引き起こす要因となります。