Q1:カルテに「Rt.」や「Lt.」と書かれていますが、患者から見て左右どちらですか?
A1:常に「患者さんご自身から見た左右」です。医師から向かって右側(患者さんの左側)であれば「Lt.(Left)」、患者さんの右腕であれば「Rt. upper extremity」と記載されます。レントゲン画像やCT画像も同様に、患者さんの右側が画像の向かって左側に配置されて表示されるのが国際標準のルールです。
Q2:医療事務で使われる部位名称と、医師が使うカルテ用語はなぜ違うのですか?
A2:目的が根本的に異なるためです。医師が使うカルテ用語は「病変のミリ単位の位置や病理学的状態」を正確に記録する臨床目的であるのに対し、医療事務の部位名称は「国の診療報酬点数表に基づき、正しく健康保険の給付を請求する」行政・会計目的で設計されています。そのため、医師の細密な記録は、医事課スタッフの手によって公的に定義された約120部位の標準マスターコードへと変換されて請求書(レセプト)に反映されます。
Q3:2026年の電子カルテ標準化によって、患者が見られる医療用語はどう変わりますか?
A3:国が推進する電子カルテ情報共有サービスと「HL7 FHIR」規格の義務化に伴い、難解な英独略語から「標準化された平易な日本語病名・マスター用語」への自動変換表示が進んでいます。スマートフォンアプリ等を通じて処方箋、アレルギー情報、検査結果、退院サマリーなどが一般市民にも直感的に理解できるレイアウトで開示される仕組みが順次配備されています。