往年の名作の印象が強いファンにとって、小林綾子の現在地は常に大きな関心事であり続けている。彼女は精力的に劇場へ足を運び、板の上に立ち続けている。
最新の舞台出演情報としては、情念や哀愁を丁寧に紡ぎ出す本格的な劇作への客演が相次いでおり、古典から現代劇まで幅広いレパートリーで観客を唸らせている。劇場の息遣いがダイレクトに届く小劇場から大劇場まで、どの舞台でも彼女の声は客席の隅々まで澄み渡り、観る者を物語の核心へと引きずり込む。
一方で、ベールに包まれがちな私生活においては、実に自然体で豊かな日常を過ごしている。近年は日本の伝統文化への造詣を深めるだけでなく、登山や自然散策を愛し、心身のコンディションを整える日々を大切にしているという。派手な社交界とは一定の距離を置き、地に足の着いた暮らしを営むその静かな私生活こそが、舞台上で放たれる飾らない人間味の源泉となっている。