物産店の隆盛は、サプライチェーンの劇的な変化なしには語れない。これまでホテルや高級レストラン向けに食材を卸していた輸入貿易業のプレイヤーたちが、自ら一般消費者向けの直営店を開拓。そこに既存の食品小売業が対抗し、激しい棚取り合戦が繰り広げられている。
この競争は実店舗にとどまらない。「楽天市場」をはじめとする大手ECモールには、専門性の高い物産店が相次いで公式出店。冷凍技術の進化によって、現地直送のフレッシュな味をそのまま自宅で受け取れる環境が整った。ネットで評判を調べて実店舗で買い、気に入った重い調味料はECでリピートする。実店舗の圧倒的な体験価値とデジタルの利便性が融合した、新しいショッピングの形が完全に定着した。