この事件は単なる一店舗の不祥事にとどまらず、ハンドメイドイベント業界全体に未曾有の激震をもたらした。「個人の手作り」「オーガニック」という響きが持つ温かみの裏に潜む、食中毒・食品衛生のリスクが浮き彫りになったからだ。
事件以降、デザインフェスタをはじめとする全国のクラフト市やマルシェでは、食品出店に対する規制が急ピッチで厳格化された。出店者に「食品衛生責任者」の資格保持を厳格に義務付けるだけでなく、製造施設の設備要件、包装状態、さらには現場での温度管理マニュアルの提出まで細かくチェックされるようになった。素人感覚での食品販売に対する監視の目は、従来とは比較にならないほど厳しくなっている。