フランクフルタークランツの秘密|極上バタークリームと本物の魅力を検証

フランクフルタークランツの秘密|極上バタークリームと本物の魅力を検証

フランクフルタークランツの秘密|極上バタークリームと本物の魅力を検証の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

日本でフランクフルタークランツを語るうえで避けて通れないのが、老舗「ユーハイム」が貫く妥協なき素材への哲学と、独自の進化プロセスです。

古くからの洋菓子ファンの中には、「フランクフルタークランツ」と店頭で探した際に「ユーハイムクランツ」という商品名表記を目にして疑問を抱いた方もいるのではないでしょうか。この名称の差異には、職人の誇りと誠実なものづくりの姿勢が隠されています。

本場ドイツの伝統的なフランクフルタークランツは、バタークリームを塗った生地の表面を、砂糖とナッツを香ばしくキャラメリゼした粗い「クロカント(Krokant)」で覆い、トップに赤いドレンチェリーを配置するのが定石です。これに対しユーハイムは、日本人の繊細な味覚に合わせて、キャラメリゼしたアーモンドを細かく挽いて粉糖とブレンドした特製「アーモンドシュガーパウダー」を開発。全体を純白の粉雪のような上品なビジュアルへと昇華させました。

ドイツ伝統の厳密な定義(チェリーと粗挽きクロカント)を尊重しつつも、創業以来培ってきた自社オリジナルの仕立てに絶対の自信を持つからこそ、あえて自社の名を冠した「ユーハイムクランツ」としてブランドの純度を高めた経緯があります。

特筆すべきは、その徹底した無添加へのこだわり(純正自然)です。流通する多くの大量生産洋菓子で多用される乳化剤や膨張剤(ベーキングパウダー)、保存料といった食品添加物は一切使用されていません。バター本来のコクを活かしたバタークリームは、室温に戻すことで体温と同じ温度でスッと溶け、重たさや油膜感を一切残しません。「昔のバタークリームは脂っこくて苦手だったが、ユーハイムを食べて概念が完全に覆った」と語る愛好者が後を絶たない背景には、この混じりけのない原料選びが存在します。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。