グローバルな競技文化の広がり方にもユニークな背景があります。
日本でも熱狂を呼ぶラグビーワールドカップの代表資格の経緯は、サッカーや五輪のような「国籍主義」とは異なり、伝統的に「所属協会主義」を採用してきました。「出生地」「両親・祖父母の出身地」「対象国での一定期間の継続居住」などの条件を満たせば、外国籍の選手でも日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)の桜のジャージを着て戦うことができます。これは発祥の地である英国諸島での交流史を尊重した、ラグビー独自の多様性の象徴です。
一方でアメリカンフットボールは、アメリカ国内のプロリーグ「NFL」が圧倒的な頂点として君臨し、スーパーボウルは全米最大のエンターテインメントとして消費されています。自国のカレッジスポーツ文化と結びつきながら、独自のエンタメ・ビジネスモデルを極限まで進化させてきたのがアメフトの歩みです。