バックタービンとは、ターボチャージャーを搭載した車両において、アクセルオフ時にコンプレッサー側へ圧縮空気が逆流することで発生する音や現象そのものを指します。アクセルを全開にして過給圧(ブースト)が高まっている状態から急激にスロットルを閉じると、エンジン内部へ送り込まれるはずだった空気の行き場が遮断されます。
スロットルバルブ手前のインテークパイプ内には逃げ場のない超高圧空気が充満し、やがて過給圧に押し返される形でターボチャージャーのコンプレッサーホイール側へ猛烈な勢いで逆流します。このとき、高速回転しているインペラー(羽根)に高圧の空気が衝突し、気流が乱れて脈動を起こす状態が「サージング現象」の原理です。
このサージングによってタービンブレードが空気を切り裂く際に生じるターボチャージャーの吹き返し音が、あの独特なバックタービン音としてエアクリーナー側から外へと響き渡ります。