2023年シーズンをリハビリに費やすため一度は育成契約へと移行し、背番号「203」を背負う屈辱を味わった岩嵜投手。しかし、この雌伏の時こそが剛腕再生の土台となりました。
トミー・ジョン手術からの経過において最も重視されたのは、患部の回復度合いに合わせた球速の段階的引き上げと、骨盤の回旋スピードを活用した全身連動の確立でした。二軍戦で復帰した段階で球速はすでに150km/h台をマークし、関係者を驚かせました。最新のトラッキングデータでは、リリースの瞬間に生じるボールのホップ成分(揚力)が手術前よりも向上しており、打者の手元で浮き上がるような球筋が甦っています。
支配下復帰を果たした最大の理由は、単なる球速の回復にとどまらず、「連投に耐えうるリカバリー能力の証明」と「ピンチでも逃げない制球力」をファーム公式戦で証明した点にあります。首脳陣からの信頼を取り戻した岩嵜投手は、背番号も支配下のものへと戻し、竜の救援陣に不可欠な精神的支柱となりました。