貴景勝と貴乃花光司氏の縁は、彼が誕生した1996年にまで遡ります。貴景勝の本名は佐藤貴信(たかのぶ)。この名前は、当時角界の頂点に君臨していた横綱・貴乃花の「貴」と、戦国武将・織田信長の「信」を合わせ、実父が「男らしく強い人間になってほしい」と願いを込めて命名したものです。
幼少期から極真空手や相撲に打ち込み、埼玉栄高校相撲部で数々のタイトルを獲得した貴信少年が、迷わず入門先に選んだのが憧れの貴乃花部屋でした。貴乃花親方は入門した愛弟子に、上杉景勝の武将としての義理堅さと自らの四股名から一文字を取った「貴景勝」という特別な四股名を授けます。師匠の徹底した押し相撲の美学を受け継ぎ、叩き上げの精神で頭角を現していきました。