日本における睡眠障害研究の第一人者である井上雄一医師をはじめとする専門医たちは、親が過度にパニックへ陥ることの危険性を警鐘している。子供の恐怖反応に引っ張られて親が大声で揺さぶったり叱りつけたりすると、かえって覚醒状態が混乱し、症状が長期化するリスクがあるためだ。
国際的にも、世界保健機関(WHO)の診療ガイドライン(ICD-11)や厚生労働省の健康情報発信プラットフォームにおいて、夜驚症は発達段階における一過性の睡眠随伴症として適切に定義されている。2026年現在の最新知見においても、薬物療法を第一選択とすることは極めて稀であり、安全の確保と保護者の心理的サポートを最優先とするアプローチが世界的な標準となっている。