ヘアサロン業界において不動のオーダー数を誇るグレージュヘアカラーですが、施術現場と一般ユーザーの間には仕上がりに対する認識の差異が存在します。都内トップサロンのカラーリストへの取材や、美容クチコミ掲示板・SNSにおける数千件の投稿を精査すると、明確な実態が浮かび上がってきました。
現場取材で多く聞かれたのが「ブリーチなしグレージュを希望する顧客が全体の7割を超える」という事実です。ブリーチを使わずにグレージュの質感を出す場合、ベースの髪色が8〜9トーン程度まで明るくなっていれば、濃紺やバイオレットをブレンドした薬剤設計によって赤みを完全に相殺し、光に透けるシアーな質感を作ることが可能です。一方で、完全に黒髪のバージン毛からブリーチなしで1回染めるだけでは、グレージュ特有のグレー感は弱まり、やや赤みを抑えたブラウン寄りの仕上がりになります。
また、多くのユーザーが気にするアッシュグレージュ色落ちの経過については、施術後2〜3週間でアッシュの青みが抜け、柔らかい「ミルクティーベージュ」へと移行します。一般的なブラウンカラーのようにギラついた赤茶色や嫌なオレンジ色になりにくく、「色落ちした後の状態がむしろ可愛い」という声がリピート率の高さにつながっています。