2012年8月、上原多香子は音楽グループET-KINGのMCとして活躍していたTENN氏と挙式した。大阪を拠点に泥臭くも力強いパフォーマンスで愛されていたTENN氏との結婚は、ファンからも大きな祝福をもって迎えられた。二人はSNSやメディアを通じて仲睦まじい姿を公表し、誰もが羨む幸せな家庭を築いているかに見えた。しかし、その平和な日常の裏側では、目に見えない歪みが確実に広がっていたのだ。
結婚からわずか2年後の2014年9月、事態は一変する。TENN氏が自家用車内で命を絶っているのが発見されたのだ。遺書を残して命を絶ったという衝撃の一報は、瞬く間に全国を駆け巡った。残された上原多香子は深い悲しみに暮れ、当時は多くの人々が彼女の心身の衰弱を痛々しく見守っていた。だが、この痛切な旅立ちの真の理由は、すぐには明らかにされなかった。