医療施設、福祉施設、データサーバー室、あるいは小規模工場や店舗におけるBCP対策では、単相100Vだけでなく動力用の200V電源が求められます。業務用の発電機における高出力・三相200Vモデルは、定格出力5kVA〜10kVA以上のディーゼルまたは大型ガソリンエンジンを搭載し、業務用冷蔵庫や工作機械、エレベーターのバックアップ電源として機能します。
導入コストが数十万〜数百万円規模に達する設備ですが、自治体や国の支援制度を活用することで自己負担を大幅に圧縮できます。中小企業強靱化法に基づく「事業継続力強化計画」の認定を受けた企業や、指定避難所となり得る施設を対象とした非常用発電機に対する助成金や補助金の公募が各地で実施されています。補助率は1/2〜2/3程度に達するケースも多く、導入前の制度確認が極めて有益です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
防災心理学やリスクマネジメントの観点から、購入後に後悔しないための明確な選定基準を提示します。
▼ カセットガス式発電機が向いている人: ・マンションや都市型住宅に住んでおり、ガソリン携行缶の保管場所がない ・年1回のメンテナンスや機械いじりが苦手 ・主な用途が停電時のスマホ充電、LED照明、情報収集(テレビ・PC)に限られる
▼ ガソリン式インバーター発電機(1.6kVA以上)が向いている人: ・戸建て住宅で庭や屋外保管スペースが確保できる ・停電時も大型冷蔵庫を維持し、電子レンジや炊飯器、ポータブルエアコンを稼働させたい ・3日以上の長期停電に備え、高効率で燃料コストを抑えたい
▼ 発電機の購入自体を慎重に見直すべき人: ・集合住宅の密閉ベランダや室内で使おうと考えている(※一酸化炭素中毒の危険があり、屋内使用は厳禁) ・音や排ガスを一切出せない住宅密集地で、夜間の静音性を最優先したい(※この場合は大容量ポータブル電源+ソーラーパネルの組み合わせを推奨)