ネット上の情報で非常に多く見受けられる誤解が、「2枚以上のTシャツが売れたら、1つの荷物にまとめて送ったほうが送料が安くなる」という思い込みです。現場の配送構造を検証すると、ここには重大な落とし穴が存在します。
大人のメンズTシャツを2枚重ねた場合、どんなに強く圧縮しても厚さ3cmを維持することは困難です。3cmを超えた時点で、薄型配送(約200円)の枠組みから外れ、ヤマト運輸の宅急便(60サイズ・メルカリ便750円)やゆうパック(60サイズ・770円)へと規格が切り替わります。
以下のコスト試算を見れば、その差は一目瞭然です。
- 無理に1箱にまとめた場合:宅急便60サイズ=送料750円
- 1枚ずつ2通に分けて発送した場合:ゆうパケットポスト(約220円)×2通=合計440円
なんと、荷物を2つに分けたほうが310円も安くなるという「逆転現象」が生じます。メルカリでは同一取引内で2通の匿名配送コードを発行できない仕組みになっているため、複数枚をまとめ買いされた場合は「宅急便コンパクト(箱代込み約520円)」に収まるか慎重に試算し、収まらない場合は購入者と合意の上でページを2つに分けて再購入してもらうか、素直に60サイズを選択する判断が求められます。
また、百円均一ショップなどで販売されている「衣類用圧縮袋」の使用にも注意が必要です。カチカチになるまで空気を抜くと、生地に深いシワが刻まれ、開封した購入者から「シワだらけで着られない」「アイロンでも取れない」とクレームに発展するリスクがあります。特にレーヨン混や薄手のコットン素材に対して強力な圧縮袋を使用することは避けるべきです。