オリンピックメダリストとして輝かしい実績を打ち立てた福原愛。幼い頃からカメラが密着し、涙を拭いながらラケットを振る姿を描いたドキュメンタリー『泣き虫愛ちゃん』は、昭和から平成の日本社会において象徴的な感動ドキュメンタリーだった。卓球界のパイオニアとして、競技引退後もスポーツ界を牽引する存在であり続けると誰もが疑わなかった。
しかし、一連の不倫疑惑裁判とそれに伴う泥沼の報道は、長年培われてきた清廉なパブリックイメージを一瞬にして破壊した。国民的アスリートから一転、芸能界や週刊誌を賑わせるスキャンダルの渦中へと転落した落差は、長年のファンや関係者に計り知れない失望とショックを与えたのである。