ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相

ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相

ドレミファソラシドは何語?英語ではない驚きの由来と各国音名の真相の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

グイード・ダレッツォがこの音階システムを考案するにあたり、テキストとして採用したのが、8世紀の歴史家パウルス・ディアコヌス作詞とされる洗礼者聖ヨハネの誕生日のための典礼賛歌『聖ヨハネ賛歌(Ut queant laxis)』でした。この賛歌の各節の歌い出しは、ちょうど1音ずつ高くなる美しい旋律構造を持っていたのです。

グイードは、各節の最初のラテン語の音節を抜き出し、6つの基本音階(ヘクサコード)の名称として定義しました。これが、今日の読譜訓練法であるソルフェージュのルーツです。

当時の歌詞と音節の対応関係は以下の通りです。

音節(当時の表記)ラテン語原詩(聖ヨハネ賛歌)日本語対訳(大意)後世の変遷・音の役割Ut(ウト)Ut queant laxisあなたの僕(しもべ)が17世紀に発声しやすい「Do」へと改称Re(レ)Resonare fibris声を響かせてそのまま現代の「レ」として定着Mi(ミ)Mira gestorumあなたの奇跡の御業をそのまま現代の「ミ」として定着Fa(ファ)Famuli tuorum称えることができるようにそのまま現代の「ファ」として定着Sol(ソル)Solve polluti罪に汚れた唇から日本では「ソ」として普及La(ラ)Labii reatumその咎(とが)を清めてくださいそのまま現代の「ラ」として定着Si(シ)Sancte Iohannes聖ヨハネよ16世紀末〜17世紀に追加され7音階が完成

グイードが考案した当時は「Ut・Re・Mi・Fa・Sol・La」の6音しか存在しませんでした。しかし17世紀に入ると、最初の「Ut」は子音で終わり母音が狭く開口しにくいため歌唱に不向きであると指摘され、イタリアの音楽理論家ジョヴァンニ・バッティスタ・ドーニらの提唱により、主(神)を意味するDominus(ドミヌス)、あるいはドーニ自身の姓(Doni)に由来する「Do(ド)」へと変更されました(※フランスなど一部の国では現在もUtが併用されています)。

さらに、賛歌の締めくくりである「Sancte Iohannes(聖ヨハネ)」の頭文字を組み合わせて「Si(シ)」が後から追加され、現代に連なる7音体系「ドレミファソラシ」が完成を迎えたのです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。