ドイツ大聖堂の全貌と決定版ガイド!世界遺産の見どころと歴史

ドイツ大聖堂の全貌と決定版ガイド!世界遺産の見どころと歴史

ドイツ大聖堂の全貌と決定版ガイド!世界遺産の見どころと歴史の全体像を詳しく解説してご紹介します。

ドイツ国内に数ある聖堂建築のなかでも、圧倒的な存在感を放つのがケルン大聖堂です。1248年の起工から1880年の最終完成まで、実に632年もの建築期間を要したこの巨塔は、北ヨーロッパにおけるゴシック建築の最高峰と称えられています。

なぜこれほど膨大な時間を必要としたのでしょうか。その歴史的背景には、1164年にミラノからケルンにもたらされた「東方三博士の聖遺物」の存在があります。莫大な巡礼者を受け入れるため、前例のない規模の聖堂建設がスタートしたものの、16世紀の宗教改革による財政難や信仰観の変化によって、工事は300年近く完全に中断。19世紀に入り、ナポレオン戦争後のドイツ統一とナショナリズムの高揚によって、未完の建築を国民的団結の象徴として完成させる機運が高まり、ようやく完工へと至ったのです。

堂内最大の見どころは、光の芸術とも称されるステンドグラス群です。中世に制作された「聖書の窓」に加え、2007年に世界的美術家ゲルハルト・リヒターが手掛けた72色・約11,500枚のガラス片で構成されるピクセル状の現代ステンドグラスは、古典と現代アートの見事な調和を生み出しています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。