片岡安祐美を語る上で欠かせないのが、球団創設者である萩本欽一(欽ちゃん)との師弟関係です。2005年の球団発足時、男子選手に混ざってひたむきに白球を追う彼女を、萩本氏は「野球を誰よりも愛している」と高く評価しました。
2010年冬、萩本氏から監督指名を受けた際、片岡氏は重圧に押しつぶされそうになったといいます。当時を振り返るインタビューで彼女は次のように明かしています。
「欽ちゃんから『お前がやって失敗したら俺のせい。成功したら安祐美の手柄だ』と言われたことで腹を括ることができた」
この教えは、現在のチーム運営にも深く根付いています。男性選手たちを束ねるにあたり、単に声高に指示を出すのではなく、選手個々の私生活やメンタルに寄り添う「傾聴型リーダーシップ」を実践。ネット上や知恵袋などでは「客寄せパンダではないか」という心無い中傷が書き込まれた時期もありましたが、2014年のクラブ選手権優勝という目に見える結果で批判を完全に封じ込めました。現場の選手たちからも「監督の熱量と気配りには頭が上がらない」と絶大な信頼を寄せられています。