近年の外食産業を取り巻く原材料費や物流コストの高騰は凄まじい。各社がポーションの縮小や価格転嫁に踏み切るなか、最新のメニュー改定において打ち出された方針は、極めて攻めの姿勢に満ちていた。単なる値上げではなく、肉の選定基準の厳格化とサイドメニューの抜本的なクオリティ向上が同時に断行されたのだ。
しゃぶしゃぶ食べ放題という激戦ジャンルにありながら、提供される料理の完成度は割烹のそれに迫る。季節ごとに刷新される旬野菜のラインナップ、手作りにこだわった前菜やデザートに至るまで、一品料理としての完成度が際立っている。コースの価格設定に対して得られる体験価値の高さは、訪れた者の舌が即座に証明することになる。